「どうぞ安心して私に身をゆだねてください」 伯爵令嬢のライラは、食べるものにも、着るものにもなんの不自由もなく暮らしてきたけれどどこかいつも息苦しく感じてきた。 ある日、ライラには冷たく、従妹を可愛がる父が、ライラに本来の相手とは違う婚約者と結婚を命じてくる。 その相手は国境守護を代々任されている公爵家のノエル。ノエルは1年の間に2度も婚約破棄をしていたことから世間からは氷のように冷たい公爵として知られていた。 迎えた婚約式の後、ノエルは「君を愛することはない」とライラに冷たく言い放つがライラも戻る家はないからと、彼の妻を務めることを決める。 そんな二人だったはずなのに、半年後、ノエルはライラを溺愛しているようで…!? 氷のように冷たく、鋭さをはらんだ指先はバラのような頬の熱に溶かされより深く甘い夜を迎えて――